腰痛について知っておいてほしいこと
腰が弱い・ガラスの腰・再発する
爆弾を抱えている・肉体労働している
過去にヘルニアと言われた・歳だから
体が歪んでいる・骨盤がずれている・姿勢が悪い
コルセットが手放せない・重いものを持った
などなど、腰痛を患う方は様々な思いを腰に持ってます。
が、
本当にあなたの腰はそんなに弱いのでしょうか?!
特に過去に画像診断などで、ヘルニア等を指摘された方は、
腰痛の原因がそれである。という思いを持ってる方は多いです。
また、体の歪みを気にされる方も多いです。
ところが、腰痛の自覚症状と画像所見・理学所見の関連をみると、
原因を明確に特定できるのは、全腰痛患者の15%未満。と言われています。
また、脊柱(背骨・腰骨や骨盤)の異常を、
腰痛患者と腰痛の無い患者(健常者)で画像的に比べてみると、
腰痛患者群と健常者群では、脊柱の異常の発見率に大きな差はない。
という報告もあります。
腰痛がある人だけが脊柱に異常があるわけはなく、
腰痛の無い人にも、脊柱の異常は画像的には見つかるのです。
すべてではありませんが、多くの場合、脊柱の異常=腰痛の原因とは言い難いのです。
これまで腰痛は、生物学的損傷(物理的・構造的損傷)考えられていましたが、
いまでは、さまざまな要因による、生物・心理・社会的疼痛症候群として、
腰痛を捉えるようになっています。
腰痛の症状と画像所見が一致し、原因が特定される腰痛は、全体の数%しかなく、
他の90%以上は、原因の特定が困難である<非特異性腰痛>と呼ばれるものです。
つまり、あなたの腰痛は、腰が弱いわけでも、壊れているわけでも、
ヘルニアがあるからでも、体が歪んでいるから、
でもない可能性が高いのです。
この<非特異性腰痛>で大切なのは、
・一定期間で治癒に向かう疾患であること
・安静にしていると回復が遅れる
この2点を押さえておきましょう。
軽い風邪や口内炎になったとき、あわてて病院に行ったり、
手術を考えたりすることは、、ありませんよね。
だいたい自然に治ります。
それと同じと捉えてみましょう。
また、腰痛を回復させる大事な要因が、
腰痛に対する、不安や恐怖に打ち克つこと。です。
腰痛を、生物・心理・社会的疼痛症候群と捉えると、
心理的要因、社会的要因も、腰痛に大いに関与しています。
古い概念、間違った認識を正し、
患者さん自身が積極的に治す姿勢が大切です。
その為に、当院ではカラダへの治療以外にも、
腰痛に対する概念の指導、教育に力を入れています。
患者さんと共に、腰痛に関与している、心理的、社会的要因を考え、
安心して生活が出来るように、指導、サポートしています。
腰痛は怖くありません。一生付き合う必要もありません。
2019.5. 記
広島市西区井口台の治療院 明真堂
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